エノキグサ(榎草)
トウダウグサ科、全国に分布、1年草。8~10月ごろ、薄紅色の花をつける。上部につく穂状の雄花が落下し、下部につく編み笠を裏返したような包葉(総苞)に包まれている雌花と受粉する。名前の由来は「葉がエノキの葉に似ていることから」。包葉が編み笠を裏返したような形をしているのでアミガサソウ(編笠草)とも呼ばれている。
エノコログサ(狗尾草)
イネ科、全国に分布、1年草。8~11月ごろ、淡緑色の花をつける。花序は長さ3-6cm、幅8mmほどの円柱状で、緑色の小穂を密につけ、先端がやや垂れ下がる。名前の由来は「花穂が犬の尾に似ていることから犬っころ草(いぬっころくさ)、転じてエノコログサと呼ばれるようになった」。猫をじゃらすことができるのでネコジャラシとも呼ばれている。
エビネ(海老根)
ラン科、全国に分布、多年草。4~5月ごろ、白~淡紅白色の花を横向きにつける(紫褐色に見えるのは顎片)。国の準絶滅危惧種に、神奈川県の絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。名前の由来は「地下で連なっている茎の姿がエビ(海老)に似ていることから」。