ノイバラ(野茨|野薔薇)
バラ科、北海道〜九州の山野に分布する落葉低木。5~6月ごろ、芳香のある白い花を多数つける。花弁は5枚。9〜11月ごろ、
直径6〜9mmの卵球形の赤い実が熟す。名前の由来は「野生のイバラ、もともとげが多いバラを茨(いばら)と呼んでいたことから」。日本のノバラの代表的な種でノバラとも呼ばれている。
ノカンゾウ(野萱草)
ワスレグサ科、本州~沖縄に分布、やや湿ったところに生育する多年草。7~8月ごろ、橙赤~赤褐色の花を咲かせる。花弁は6枚(一重)。名前の由来は「中国原産の萱草を日本語読みにしたことから」。花の色が赤いのでベニカンゾウとも呼ばれている。
ノゲシ(野罌栗)
キク科、全国に分布、2年草。4~7月ごろ、タンポポのような黄色の花をつける。葉にはトゲがあるが軟らかいので痛くはない。名前の由来は「野に咲いて葉がケシの葉に似ていることから」など。ハルノゲシ(春野罌栗)とも呼ばれている。
ノコンギク(野紺菊)
キク科、本州~九州に分布、ノギクの1種、多年草。8~11月ごろ、花は淡青紫色の舌状花(ぜつじょうか)をまわりに並べ、黄色の筒状花(とうじょうか)を中心部にをつける。花は茎の先端にまとまって咲く。名前の由来は「野生のコンギク(紺菊)の意から」。大和市内に自生するノギク5種(
カントウヨメナ、
ユウガギク、
シロヨメナ、
ノコンギク、
シラヤマギク
)のうちの1種。
ノヂシャ(野萵苣)
スイカズラ科、ヨーロッパ原産、1~2年草。5~6月ごろ、淡青色の小さな花をびっしりとつける(漏斗状で先端は5裂する)。ヨ-ロッパではサラダ用に栽培されている。名前の由来は「野に咲くチシャ(レタス)を連想したことから」。
ノハカタカラクサ(野博多唐草|野博多柄草)
ツユクサ科、南アメリカ原産、要注意外来生物、常緑の多年草。4~8月ごろ、白色の花をつけ結実する。葉の裏側は紫色を帯び、茎と花柄は紅紫色。茎は地面をはうように長く伸び根をだす。葉がツユクサに似ていて常緑なのでトキワツユクサとも呼ばれている。
ノハナショウブ(野花菖蒲)
アヤメ科、北海道~九州に分布、湿地や草地に生育、多年草。 6~7月ごろ、赤紫色の花をつける。外花被片の基部に黄色の筋があり、葉は中脈が目立つ。園芸種であるハナショウブの原種。ただし菖蒲湯に入れるショウブはショウブ科で別種。
ノハラアザミ(野原薊)
キク科、本州(中部地方以北)に分布、乾いた草地に生育、多年草。高さは0.4~1mになる。8~10月ごろ、枝先に紅紫色の花を2~3個、上向きにつける。花をつつむ総苞(そうほう)は鐘形で粘らない。総苞片は斜上しややそり返る。名前の由来は「野原に咲くアザミという意から」など。
ノブキ(野蕗)
キク科、北海道~九州に分布、多年草。8~10月ごろ、白色の花をつける。花の周りに雌花があり、中心部に両性花がある(両性花は結実しない)。名前の由来は「葉がフキ(蕗)の葉に似ていることから(フキの花は春先に咲くフキノトウ)」。
ノミノフスマ(蚤の衾)
ナデシコ科、全国に分布、1~2年草。4~10月ごろ、白色の花をつける(花弁は5枚、深く2裂しているので10枚に見える)。名前の由来は「葉は細長く小さいのでノミ(蚤)のフスマ(衾=夜具)にたとえたことから」。