岐阜公園からの天守

写真は金華山山麓に整備された岐阜公園から撮影した岐阜城天守。市内からはこうした天守の姿を望むことができる。山頂（標高329m）にある岐阜城へは60分ほどかかる七曲口（大手道）などの登山道がある。ロープウエーを利用すれば3分で登ることができる。

織田信長居館跡

山麓で発掘された城主の居館跡、斉藤道三の頃に造られ、織田信長が大規模に改修し関ヶ原の合戦まで使われていた。写真は居館入口の部分、通路の両側に巨大な石が建て並べられている。

天下第一の門

ロープウェイ山頂駅を出てすぐのところにある冠木門、「天下第一の門」と名付けらているが「信長の大志を讃えてここに冠木門を建て偉業を伝える」との説明があり、もともとはなかった門と思われる。

伝一ノ門跡

江戸時代の絵図や記録に「一ノ門」があったとされる伝一ノ門跡（でんいちのもんあと）、現在は倒れた巨石や石垣の一部が残されている。岐阜公園にある信長館跡の入り口部分と同じように巨石が道沿いに並んでいた様子がうかがえる。

伝二ノ門跡

江戸時代の絵図や記録に「二ノ門」があったとされる伝二ノ門跡（でんにのもんあと）、入口の左右には巨大な石を使った石垣が残されている。二ノ門の先は二ノ丸だった所で下台所（しもだいどころ）と言われていた。

天守台石垣

自然の岩盤の上に築かれた天守台の石垣、天守を再建する際に積み直したとされている。下の方には一部現存していた石垣が残るようで、上の方とちょっと違うのは積み直しによるものと思われる。

再興された天守（模擬天守）

もともとの天守は廃城にともない新たに築城された加納城に移された。現在の天守は昭和31年（1956年）にコンクリート造りで再興された模擬天守（望楼型三層四階、3階までは史料展示室、4階は展望台）。加納城に移された天守の図面や古文書を参考に設計されたが、建てられたものはそれとは異なっている。

天守展望台からの展望

再興された天守展望台からの展望、長良川や岐阜市街を一望することができる。写真の中央を流れる川が長良川、中央に見える橋が長良大橋、この周辺で鵜飼いが行われる。