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世界遺産とは

世界遺産とは、世界遺産条約で「顕著な普遍的価値」を有すると認められた文化財や自然環境のことで、人類共通の財産として保護し、後世に伝えていくため世界遺産リストに登録されている。

世界遺産は、人類の歴史において生み出され受け継がれてきた文化遺産、地球の成り立ちによってもたらされてきた自然遺産、文化遺産と自然遺産双方の価値を持つ複合遺産に分類されている。

世界遺産リストには、2017年7月現在、1,073件が登録されている。内訳は、文化遺産832件、自然遺産206件、複合遺産35件。世界遺産を保有する国と地域は167となった。
このうち、保存の危機にさらされている遺産(危機遺産)は、崩壊や略奪、盗掘の恐れがある「バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群(アフガニスタン)」など54件。
日本の世界遺産は、2017年7月現在、21件(そのうち文化遺産は17件、自然遺産は4件)。日本の世界遺産保有数は世界で12番目。

人類共通の財産として保護し、後世に伝えていくという世界遺産の考え方は、エジプト・ナイル川のアスワン・ハイ・ダム建設計画により水没の危機にさらされたアブシンベル神殿などのヌビア遺跡群の救済を、ユネスコが世界に呼びかけ、多くの国々の協力で、移築し保護したことから生まれた。

世界遺産(World Heritage)には価値を継承するという意味合いがあり、世界遺産の多くは現在の生活に息づいている。世界遺産は、過去の遺物ではなく、時代を超えて継承されてきた遺産であり、現代に生きる人々によって後世に継承されるべきものといえる。

世界遺産に接し、学ぶことで国境や民族を越えた文化や自然を知ることができ、それらを保護し、後世に伝えていく取り組みのなかで相互理解が生まれる。

ユネスコ憲章(前文)には「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」と記されている。世界遺産に接し、学び、保護し、後世に伝えていくことは、ユネスコ憲章を具現化させる行動であり、国際平和に貢献するものといえる。


世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)
1972年に開催された第17回ユネスコ(国連教育科学文化機関)総会で採択され、1975年に発効した。
2017年7月現在、世界遺産条約締約国は193か国。日本は1992年に125番目の締約国になった(現在のリストではユーゴスラビア解体によって繰り上がり124番目)。
普遍的価値
国境や民族を超え、時代を超えて将来にわたって人類に共通した重要性をもつ価値。
顕著な普遍的価値
普遍的な価値が顕著であること、それを判断するために登録基準が定められている。
 

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