南島
父島の南西に浮かぶ南島、サンゴ礁の隆起と沈降によってできた無人島で、アオウミガメの産卵地、オナガミズナギドリ、カツオドリなどの繁殖地になっている。南島では自然を守るため東京都認定ガイドの同行が必要で、1回の上陸15人以内2時間以内、1日の上陸100人以内などの自主ルールがある。
さめ池（南島）
南島の入り江で、南島への上陸地点になっているさめ池。ここはおとなしいネブリザメが集まってくるので、さめ池と呼ばれている。南島には桟橋がないので石灰岩が雨水によって浸食され出来た鋭く尖った岩（ラビエ）をよじ登って上陸する。
扇池（南島）
南島の浜辺、外洋とつながり扇形の池のようになっているので扇池（おうぎいけ）と呼ばれている。砂浜にはアオウミガメが産卵のため上陸してきた足跡や、1000年ほど前に絶滅したヒロベソカタマイマイというカタツムリの半化石化した殻が見られる。
長崎（父島）
父島の北東部に突き出ている長崎、対岸の兄島（無人島）との800mほどの狭い海域は潮の流れが速い兄島瀬戸として知られている。ここの海域には年間を通してイルカが泳ぎ、春にはザトウクジラが回遊して来る。
沖港（母島）
母島の玄関口である沖港（おきこう）、母島の人口は500人ほど、ほとんどの人は沖港周辺の集落で暮らしている。ヤシの木が植えられているこのスペースは島民の憩いの場にもなっている。写真の右側には、ははじま丸が入出港する桟橋がある。
大崩湾（母島）
母島最高峰の乳房山（標高463m）の山頂から撮影した大崩湾（おおくずれわん）、石門山（せきもんやま）の石灰岩地層が崩落し美しいグラデーションで彩られていた。石門山一帯は標高400m級の山々が連なる雲霧林帯で、母島の植生を代表する湿性高木林で覆われている。晴れた日は右奥に50km離れた父島が望める。
東崎（母島）
母島の東側に突き出ている東崎、細長い岬でその海域は海中公園として保護されている。小笠原の海を象徴するの鮮やかな藍色（ボニンブルーと呼ばれている）が広がっている。手前右は乳房山の断崖絶壁。
大瀬戸（母島）
母島の最南端にある大瀬戸、潮の流れが早い海域で、ここの海域の色もボニンブルーそのもの。写真の左手に見える島はカツオドリの繁殖地である鰹鳥島（かつおどりしま）、中央の奥に見えるのは姉島（あねしま）。
