オウレンダマシ(黄連騙し)
セントウソウ(仙洞草)の別名
葉がオウレンの葉に似ているのでオウレンダマシ→くわしくは
セントウソウ参照
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)
アブラナ科、中国原産、2年草。3~5月ごろ、淡紫色~紅紫色の花をつける。ムラサキハナナ、シキシソウ、葉が大根に似ているのでハナダイコン(花大根)、三国志の諸葛孔明が出陣先でこの種子をまいて食糧にしたのでショカツサイ(諸葛菜)などとも呼ばれている。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
オオバコ科、ユーラシア・アフリカ原産、2年草。3~5月ごろ、淡い青色(ルリ色)の花をつける(1日でしぼむ1日花)。名前の由来は「実の形が雄犬の陰嚢に似ていることから」。ルリカラクサ(瑠璃唐草)、テンニンカラクサ(天人唐草)、ホシノヒトミ(星の瞳)とも呼ばれている。
オオキンケイギク(大金鶏菊)
キク科、北アメリカ原産、全国に野生化、多年草。5~7月ごろ、コスモスに似た黄色の花をつける。荒地でも生育するので緑化などに利用されてきたが、在来種に悪影響を与えることから
特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されている。名前の由来は「大きなキンケイギク(金鶏菊)であることから」など。
オオデマリ(大手毬)
ガマズミ科、本州~九州に分布、落葉低木、ヤブデマリの園芸種。4~5月ごろ、白い花が集まって手毬のような丸い形になる。名前の由来は「花の姿が大きな手毬(てまり)のようになることから」。テマリバナとも呼ばれている。
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)
キジカクシ科、北海道~九州に分布、山野に生育する多年草。7~8月ごろ、白~淡紫色の花を横向きにつける。名前の由来は「つぼみが擬宝珠(ぎぼし=橋の欄干に付いている葱坊主のような装飾品)に似ていて葉が大きいことから」。葉が小さく湿地に生えるのは
コバギボウシ(小葉擬宝珠)。
オオバコ(大葉子))
オオバコ科、全国に分布、多年草。4~9月ごろ、白~淡緑色の花を下から上へと順次つける。平地の道ばたや広場、田畑のあぜ道など人に踏まれても生育する路上植物。名前の由来は「葉の幅が広く大きいことから」。馬車や牛車が通る道端に生えることからシャゼンソウ(車前草)とも呼ばれている。
オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)
クサスギカズラ科、本州~九州に分布、山林の日陰に生育、多年草。7~8月ごろ、白~淡紫色の花を下向きにつける。秋になると宝石のような紫色の実を付ける。名前の由来は「ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)より葉が太く大きく、花も大きいことから」。
オオバノトンボソウ(大葉の蜻蛉草)
ラン科、本州~四国~九州に分布、丘陵や浅い山林の内に生える多年草。6~7月ごろ、黄緑色花を10個ほどつける。茎は30cmほどになる。葉は互生し下の2枚が大きく、上の葉は小さい。名前の由来は「花の形がトンボを連想させるトンボソウに似ていて葉が大きいことから」。年々少なくなっている希少種。
オオハナワラビ(大花蕨)
ハナヤスリ科、本州(東北地方中部以南)~九州に分布、林床に生育、シダ植物(胞子によって増える植物)、多年草。秋に栄養葉と胞子葉を出し、9~10月ごろ胞子が熟す。 名前の由来は「大形の胞子が花のように見えるハナワラビであることから」。
オカトラノオ(岡虎の尾)
サクラソウ科、北海道~本州~九州分布、丘陵の草地に生育、多年草。6~7月ごろ、白い花を穂状につける。花穂の先が垂れ下がる。名前の由来は「長く伸びた花序がトラの尾に似ていて、丘陵の草地に生育することから」。
オケラ(朮)
キク科、本州~九州に分布、やや乾いた草地に生育、多年草。9~10月ごろ、白~淡紅色の筒状花をつける。雌雄異株。総苞の周りに魚の骨のような苞がある。若芽は食用になる。地下茎は芳香があり、健胃剤に用いられ、正月の屠蘇(とそ)にも使われる。名前の由来は「古名のウケラがなまったもの、その語源ははっきりしない」。
オトコエシ(男郎花)
スイカズラ科、北海道~九州に分布、多年草。8~10月ごろ、白色の花を散房状に多数つける。名前の由来は[オミナエシ(女郎花)にくらべ強く丈夫そうに見えるから」。
オドリコソウ(踊り子草)
シソ科、北海道~九州に分布、多年草。3~6月ごろ、白色~淡紅紫色の花をつける(根元から直立する茎の上部の数段につける)。名前の由来は「花の形が笠をかぶった踊り子の姿に似ていることから」。
オニタビラコ(鬼田平子)
キク科、全国に分布、1~2年草。5~10月ごろ、黄色の花をつける。垂直に伸びた茎の上部が枝分かれして花をつける(蕾の周辺は赤味を帯びている)。茎や葉を切ると白い乳液がでる。名前の由来は「田にロゼット状の根生葉を平たく広げるタビラコに似ていて大型であることから」。
オニドコロ(鬼野老)
ヤマノイモ科、北海道~九州に分布、つる性、多年草。7~8月ごろ、淡緑色の花をつける。雌雄異株。雌花は垂れ下がり実をつける(子どものころ鼻に付けて遊んだ)。名前の由来は「根茎のヒゲ根を野の老人のヒゲに見立て野老(ところ)、同じ仲間のタチドコロやヒメドコロより葉が大きいことから」。トコロとも呼ばれている。
オニノゲシ(鬼野罌栗)
キク科、ヨーロッパ原産、2年草。花期は4~10月ごろ、黄色の花をつける。葉は茎を抱き、刺があって触ると痛い。名前の由来は「ノゲシに似ているが葉に刺があって荒々しいことから」。
オニユリ(鬼百合)
ユリ科、北海道~本州~四国~九州に分布、多年草。花期は7~8月ごろ、花びらは唐赤色で、強く反りかえり、濃い斑点がある。種ができないので、葉の基部に
黒紫色の珠芽(むかご)を付け、地面に落として増やす(珠芽を付けるユリは日本ではオニユリだけ)。名前の由来は「唐赤色の花を赤鬼の顔に見立てたことから」など。
オヘビイチゴ(雄蛇苺)
バラ科、本州~四国~九州に分布、やや湿ったところに生育する多年草。5~6月ごろ、茎の先に黄色い小さな花をつける。名前の由来は「ヘビイチゴより大型であることから」。しかし、花はヘビイチゴより小さく直径8mmほど(ヘビイチゴの花は直径12~15mm)。茎は地を這い、ヘビイチゴ属ではなくキジムシロ属。
オランダガラシ(和蘭芥子)
アブラナ科、ヨーロッパ原産、要注意外来生物、湿地に生育、多年草。4~6月ごろ、白色の花をつける。カラシナなどのアブラナ科植物に似た辛味があり、香味野菜として用いられている。名前の由来は「カラシナのような辛味があり外国から入ってきた植物であることから」。ミズガラシ(水芥子)、クレソンとも呼ばれている。
オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)
ナデシコ科、ヨーロッパ原産、2年草。4~5月ごろ、白色の花をつける(花弁は5枚、先端が2裂している)。秋から冬に芽生える道端や荒れ地に生育する地味な花。名前の由来は「茎に向かい合って付いている小さい葉がネズミの耳に似ていることから」。