キイチゴ(木苺)
バラ科キイチゴ属の総称。木質化した茎をもつ低木(つる性、草本のものある)。葉は互生して鋸歯があり、枝にはトゲがある。名前の由来は「木にイチゴのような実を付けることから」。よく見かけるのはクサイチゴ、モミジイチゴ、カジイチゴなど、栽培種ではラズベリー、ブラックベリーなど。果物として店頭に並ぶのはオランダイチゴ。
キイチゴ(黄苺)
モミジイチゴ(紅葉苺)の別名→くわしくは
モミジイチゴ参照。
キカラスウリ(黄烏瓜)
ウリ科、北海道~九州に分布、つる性の多年草。7~9月ごろ、黄白色の花をつける(花びらの縁はレース状に広がる)。雌雄異株。日没後から開花し翌日午後まで開花し続ける。
実は12月ごろ黄色に熟す。直径7~8cmほどの球形でカラスウリの実より大きい。名前の由来は「カラスウリに似ていて実が熟すと黄色になることから」。
キキョウカタバミ(桔梗片喰)
ムラサキカタバミ(紫片喰)の別名→くわしくは
ムラサキカタバミ参照
キキョウソウ(桔梗草)
キキョウ科、北アメリカ原産、1年草。5~7月ごろ、紫色の花を茎にそって段々につける。名前の由来は「キキョウに似た花を咲かせる草の意から」。茎に葉を段々と付け花を咲かせるのでダンダンギキョウとも呼ばれている。
キショウブ(黄菖蒲)
アヤメ科、ヨーロッパ原産、全国の湿地に野生化、多年草。5~6月ごろ、黄色の花をつける。内花被片は小さく直立、葉の中脈が目立つ。名前の由来は「花が黄色でショウブに似ていることから」。ただし菖蒲湯に入れるショウブはショウブ科で別種。
キジムシロ(雉蓆|雉莚)
バラ科、全国に分布、多年草。4~5月ごろ、黄色の花をつかる(萼片の外側に副萼片がある)。名前の由来は「大きく広がった株をキジが座るムシロに見たてたことから」。
キチジョウソウ(吉祥草)
クサスギカズラ科、本州(関東地方以西)~九州に分布、木陰に生育、多年草。9~11月ごろ、淡紅紫色の花を穂状につける。名前の由来は「たくさんの株があっても花が咲く株がわずかで、花が咲くと吉祥(めでたい兆し)があるとされたことから」。
キツネノカミソリ(狐の剃刀)
ヒガンバナ科、本州~九州に分布、多年草。8~9月ごろ、黄赤色の花をつける。名前の由来は「花が狐色をしていて葉の形がカミソリに似ていることから」「花が咲くときには葉がないのでキツネにつままれたようなので」など。
キツネノマゴ(狐の孫)
キツネノマゴ科、本州~九州に分布、草地に生育、1年草。8~10月ごろ、淡紅紫色の唇形の花を穂状につける。名前の由来は「花が咲いた後の伸びる花序がキツネの尾に似ていることから」「花の形が子狐の顔に似ていることから」など。
キツリフネ(黄釣舟)
ツリフネソウ科、全国に分布、山地や林に生育、1年草。5~7月ごろ、黄色の花を吊り下げるようにつける。名前の由来は「花の形が帆掛け船をつり下げたように見え黄色の花をつけることから」。泉の森では湿地に生育し赤紫色の花を咲かせるツリフネソウも見ることができる。
キヌタソウ(砧草)
アカネ科、全国に分布、林床に生育、多年草。6~8月ごろ、白色の小さな花をつける(花弁は4枚)。葉は3本の筋が目立ち、4枚が輪生している。名前の由来は「実の形を洗濯に使うきぬた(砧)に見立てたことから」。
キバナコスモス(黄花秋桜)
キク科、メキシコ原産、多年草。6~11月ごろ、黄色の花をつける。コスモスより草丈が低い。花の色が赤色の品種もある。名前の由来は「コスモスに似ていて黄色の花をつけることから」。
キブシ(木五倍子)
キブシ科、北海道(西南部)~九州に分布、日陰気味の林縁に生育する落葉低木。3~4月ごろ、鐘形の花を垂れ下げる。雌雄異株で雄花は淡黄色、雌花はやや緑色を帯びる。名前の由来は「実を染料の原料である五倍子(ふし)の代用として使ったことから」。藤に似ているのでキフジ(黄藤)とも呼ばれている。
キュウリグサ(胡瓜草)
ムラサキ科、全国に分布、2年草。3~5月ごろ、淡青紫色の花をつける。花の先端部はゼンマイ状に巻き込んでいて次第に伸びて長くなる。名前の由来は「葉を揉むとキュウリのような匂いがすることから」。タビラコとも呼ばれている。
キランソウ(金瘡小草|紫藍草)
シソ科、本州~九州に分布、多年草。3~5月ごろ、濃紫色の花をつける。名前の由来は「紫藍草のキは紫の古語、ランは藍色なので花の色による」など。春の彼岸の地獄の釜が開くころに咲く(あるいは茎が地面を這うように密生する)のでジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)とも呼ばれている。
キレハイヌガラシ(裂れ葉犬芥子)
アブラナ科、ヨーロッパ原産、多年草。4~8月ごろ、黄色の花を総状につける。種子と根茎により繁殖する。名前の由来は「葉に深い切れ込みがあることから」。ヤチイヌガラシとも呼ばれている。
ギンミズヒキ(銀水引)
タデ科、全国に分布、多年草。8~10月ごろ、細い総状花序に小さな白色の花をつける(花弁のように見えるの花被片は4枚とも白い)。ミズヒキは、上側の3枚が赤く、下側の1枚が白い。名前の由来は「ミズヒキの仲間で白色の花をつけるから」。泉の森ではミズヒキ、ヒメキンミズヒキも見ることができる。
キンラン(金蘭)
ラン科、本州~九州に分布、多年草。4~6月ごろ、鮮やかな黄色の花をつける。名前の由来は「黄色の花が林の中で金色に輝いて見えることから」。泉の森では白色の花をつけるギンランも見ることができる。
ギンラン(銀蘭)
ラン科、北海道~九州に分布、山野の林内に生育、多年草。5月ごろ、白色の花を咲かせる。名前の由来は「花が黄色のキンラン(金蘭)に対し花が白色であることから」。泉の森では鮮やかな黄色の花をつけるキンランも見ることができる。