概 要

慶長6年(1601年)、関ヶ原の戦いで武功のあった井伊直正が、石田光成の旧城であった佐和山城に入城。慶長8年(1603年)、直正の遺志を継いだ井伊直継が彦根山を城地と定め、築城したのが彦根城の始まり。 築城は、徳川家康による天下普請で行われたが、大坂夏の陣で工事が中断したこともあり、完成までには20年の年月を要した。築城完成は元和8年(1622年)。

城郭構造は連郭式平山城。城跡は国の特別史跡に指定されている。
平成4年(1992年)に世界遺産の暫定リストに記載されたが、姫路城が登録されたことから、姫路城とは別の価値を証明しなければならず登録には至っていない。

現在の天守は複合式望楼型三重三階地下一階(大津城の四重五階天守を三重に縮小して移築したもの)。江戸時代以前に建造された天守が残る現存12天守の一つ。

現存する天守、付属する附櫓、多門櫓の3棟は国宝に、天秤櫓、太鼓門櫓、西の丸三重櫓、二の丸佐和口多門櫓、馬屋の5棟は国の重要文化財に指定されている。

再建された建造物は彦根城博物館として使用されてる御殿、開国記念館として使われている二の丸佐和口多門櫓の一部。

別名は、城が築かれた山が金亀山(こんきやま)と呼ばれていたことから、金亀城(こんきじょう)。


明治政府の廃城令で建物は売却されることになっていたが、明治天皇の北陸行幸に同行していた大隈重信の進言で天守や櫓が保存された。城跡は最後の彦根藩主であった井伊直憲に下賜され、彦根市に寄付された。

平成18年(2006年)、日本100名城に選定された。


写真は2017年11月15日撮影。

アクセス

滋賀県彦根市金亀町1-1
JR東海道本線・彦根駅~徒歩15分

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