概 要

朝鮮半島で起こった白村江の戦いで敗れた大和朝廷が約1300年前、九州に築いた砦のうちの一つ、大宰府の北側の守りとして大野山に築かれ。山の尾根に土塁を巡らし、谷を石塁(せきるい=石だけを積み上げたもの)で塞ぎ、城壁を築いている。
百済からの渡来人の指導でつくられた古代朝鮮式山城で、日本一の規模をほこる古代山城(こだいさんじょう)である。山頂を中心に馬蹄形状の尾根から谷を廻る土塁と石塁の外周城壁は約 8Km、南側と北側の土塁は二重となり防備を固めている。


城郭構造は古代山城。城跡は国の特別史跡に指定されている。

主な遺構は、土塁、石垣、門跡、礎石群など。
城門は太宰府口城門など 9か所。谷部では、浸透式で自然排水の百間石垣、水ノ手石垣、水口のある屯水石垣などが確認されている。建造物は残されていない。


平成18年(2006年)、日本100名城に選定された。日本100名城スタンプは福岡県立四王子県民の森管理事務所、大宰府市文化ふれあい館、大宰府展示館、太宰府市役所文化財課、大野城市総合体育館、宇実町立歴史民族資料館に置かれている。


2023年12月20日訪問

アクセス

福岡県太宰府市大宰府字岩谷1790-6
JR鹿児島本線・南福岡駅~西鉄天神大牟田線・雑餉隈駅~西鉄バス(約20分)~県民の森入口~徒歩約50分
または西鉄大宰府線・太宰府駅~徒歩70分

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