再建整備された白石城

幕末の廃城令で解体され、建物はすべて破却された白石城。平成7年（1995年）に大手一ノ門、大手二ノ門、土塀、三階櫓が再建された。写真の手前の建物は大手一ノ門、土塀に続いて奥に見えるのが史実に忠実に木造復元された三階櫓。

現存している本丸石垣

大手一ノ門に向かう途中に現存している本丸に築かれた石垣。もともとは土手の上端まであったものが幕末の廃城令により解体され、基底部だけが残っている。積まれた時代は文禄年間（1592年～1595年）、積み方は野面積み（のずらずみ）。

木造復元された大手一ノ門

本丸へ入る第一の門、平成7年（1995年）に三階櫓、大手二ノ門とともに史実に忠実に木造で復元された。門の壁には狭間が設けられている。大手一ノ門と大手二ノ門の間は細長い虎口になっている。

木造復元された大手二ノ門

本丸へ入る第二の門、平成7年（1995年）に三階櫓、大手一ノ門とともに史実に忠実に木造で復元された。門の壁や土塀には狭間が設けられている。大手二ノ門の正面の二本の柱（鏡柱）は復元工事で最も太い柱で台湾産桧が用いられている。

整備された本丸跡

本丸跡は周辺に桜が植えられ、御殿が建てられていた中央部は市民が憩える芝生広場になっている。城跡は明治33年（1900年）に益岡公園として整備され、平成19年（2007年）には日本歴史公園100選に選定された。

三階櫓台の石垣

櫓台の石垣、積まれた石は角に丸みがある大きな石で積み方は野面積み（のずらずみ）、高さは31尺（9.3m）ほど。三階櫓を再建する際、近隣の川から集められた石（主に蔵王町松川産の安山岩）で、先の東日本大震災でも崩壊しなった。

三階櫓へ上り口

三階櫓へ上り口は、本丸にある御殿から三階櫓へ上る際、雨に濡れないようにとの配慮から屋根が付けられている。右奥には付け櫓があり、藩主や当主が登閣する際には家臣の通路として使われていた。

木造復元された三階櫓

天守の代用となっていた三階櫓、複合式層塔型三重三階で三階には火頭形の出入口を付け高欄をめぐらすなど　古い形式が採り入れられていた。幕末の廃城令で破却され、現在の天守（三重櫓）は平成7年（1995年）に当時の史料に基づき木造復元された。