法隆寺地域の仏教建造物(ほうりゅうじちいきのぶっきょうけんぞうぶつ)、
などが評価され、1993年、文化遺産に登録された。
構成資産は奈良県生駒郡斑鳩町にある次の2資産。
登録地域の面積は、構成資産 15.03ヘクタール、それを保護する緩衝地帯 571ヘクタール。
聖徳太子ゆかりの寺院を含むこの地域の建造物は、日本における最初の仏教寺院群であり、その後1400年にわたる日本の仏教建築の発展に多大な影響を及ぼしてきた。
7世紀から8世紀にかけて建立されものには、北魏(ほくぎ)や唐などの時代に中国で発展した建築様式が見られる。さらに、西院や五重塔の一部に建物の柱にエンタシスの技法が見られ、当時の中国と日本、東アジアにおける密接な建築上の文化交流が伺える。
エンタシス=柱の中央部分を膨らませたギリシャのパルテノン神殿などで見られる建築技法。法隆寺南大門の柱や唐招提寺金堂の柱に見られる。安定して見えることから巨大建築物の柱に用いることが多い。古代ギリシャ発祥の建築技法とされている。
世界遺産に登録されている建造物は、法隆寺に属する国宝19棟を含む47棟と法起寺に属する国宝1棟の48棟。そのうち法隆寺の金堂、五重塔、中門、回廊、法起寺の三重塔など8世紀以前に建立された11棟は現存する世界最古の木造建造物である。
法起寺の三重塔は、三重塔としては日本最古かつ最大規模のものとして知られているが、着工年は法隆寺の五重塔の方が古く、世界最古の木造の塔は法隆寺の五重塔とされている。
京都駅~JR奈良線~JR関西本線・法隆寺駅~(バスあるいは徒歩)~法隆寺~(徒歩30分)~法起寺
大阪駅~JR関西本線・法隆寺駅~(バスあるいは徒歩)~法隆寺~(徒歩30分)~法起寺
近鉄線・奈良駅~(JR王子駅行あるいは法隆寺行)~法隆寺前下車~法隆寺
法隆寺~法起寺~古都奈良の文化財は奈良・西の京・斑鳩回遊ライン(奈良交通)が利用できる