小笠原諸島(おがさわらしょとう)は、
などが評価され、2011年、自然遺産に登録された。
登録地域は、東京の南方海上約1000kmの太平洋上に散在する30余の島々からなる次の地域で、その面積は 7,939ヘクタール。
小笠原諸島は、4800万年ほど前から、太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込むことによって発生した火山活動により誕生した海洋性島弧(かいようせいとうこ)で、聟島列島、父島列島、母島列島、現在も活動中の硫黄列島や西之島からなっている。 父島では、海洋性島弧の成長の過程を示す地層が陸上に露出していることから、世界遺産への推薦にあたり「この地層が海洋性島弧から大陸へと進化する過程を示す重要な見本である」として登録基準(viii)を含め推薦したが、認められなかった。
小笠原諸島は大陸とつながったことがない海洋島であることから、島にたどり着いた生物だけが独自に進化した特異な生態系が見られる。
小笠原の島は、かつては無人島(ぶにんしま、ぶにんじま)と呼ばれ、それがなまってボニンアイランズ(Bonin Islands)として海外に紹介されていた。そんなことから小笠原の鮮やかな海の藍色はボニンブルーと呼ばれるようになった。