姫路城(ひめじじょう)は、
などが評価され、1993年、文化遺産に登録された。
構成資産は兵庫県の南西部にある姫路城。
登録地域の面積は、構成資産 107ヘクタール、それを保護する緩衝地帯 143ヘクタール。
姫路城は標高45.6mの姫山を利用して構築された平山城、鎌倉時代の末期に築かれた城を、天正 8年(1580年)に羽柴秀吉が三層の天守をもつ城郭に改修、慶長 6年(1601年)からは池田輝政が 8年の歳月をかけて五層六階の大天守をもつ現在の城を築いた。
天守群は大天守と渡櫓(わたりやぐら)で結ばれた3つ小天守からなる日本で唯一の連立式天守になっている。白壁が美しく華やかな構成美が羽を広げて舞う白鷺にたとえられ白鷺城(はくろじょう、しらさぎじょう)とも呼ばれている。
城跡(中濠の内側)は国の特別史跡に指定されている。建造物の 8棟(大天守、東小天守、西小天守、乾小天守、イの渡櫓、ロの渡櫓、ハの渡櫓、ニの渡櫓)は国宝に、建造物の74棟(櫓 16棟、渡櫓 11棟、門 15棟、塀 32棟)は国の重要文化財に指定されている。
世界遺産に登録されている世界各地の城の多くは石造りや煉瓦造なのに対し、姫路城は濠や石垣をのぞき主要な建造物は木造。建築様式や意匠は世界で他に類をみない貴重なものといえる。
JR山陽新幹線(あるいはJR山陽本線)・姫路駅~徒歩15分