ハエトリソウ(蝿捕草)
ハエドクソウ(蝿毒草)の別名→くわしくは
ハエドクソウ参照
ハエドクソウ(蝿毒草)
ハエドクソウ科、北海道~九州に分布、林床に生育、多年草。7~8月ごろ、白色で淡紅色を帯びた花を穂状につける。つぼみは上向き、開花すると横向きになり、果期には下を向く。名前の由来は「根を煮つめた汁でハエ捕り紙を作ったことから」。ハエトリソウ(蝿捕草)とも呼ばれている。
ハキダメギク(掃溜菊)
キク科、熱帯アメリカ原産、1年草。6~11月ごろ、黄色の花をつける(中央の筒状花が黄色、周辺の舌状花は白色)。花は直径5mm程で小さく、花びらは5枚で先端が3裂している。名前の由来は「最初に見つけられたのが掃溜めのような場所だったから」。
ハギ(萩)
マメ科ハギ属の総称。秋の七草、落葉低木。よく見かけるのはヤマハギ(山萩)、ミヤギノハギ(宮城野萩)など。名前の由来は「毎年古い株からから芽を出すので生え芽(き)と呼んだことから」など。
ハグロソウ(葉黒草)
キツネノマゴ科、本州~九州に分布、林内の日陰に生育、多年草。6~10月ごろ、淡青紫色の唇形の花をつける(花弁は2枚)。1日花で、午後には落ちてしまう。花は2枚の包葉に包まれるように咲く。名前の由来は「葉が黒ずんだ緑色をしていることから」。
ハコベ(繁縷)
ナデシコ科、全国に分布、春の七草、1~2年草。春先から初夏にかけて、白色の花をつける(花弁は5枚・・・深く2裂しているので10枚に見える)。名前の由来は「種が落ちるとその年のうちに芽を出してはびこり生い茂るから」など。ハコベラ、ヒヨコグサとも呼ばれている。
ハゼラン(爆蘭)
ハゼラン科、熱帯アメリカ原産、多年草。夏~秋にかけて、赤色の花(花弁は5枚)を線香花火のようにつける。名前の由来は「はぜるように美しい花をつけることから(美しい花を欄に例えた)」など。午後3時ごろから咲くのでサンジソウ(三時草)とも呼ばれている。
ハナイカダ(花筏)
ハナイカダ科、北海道(南部)~九州に分布、落葉低木。4~5月ごろ、葉の中央に淡緑色の花をつける。雌株異株で雄株の方に多数の花がつく。実は熟すと黒色になる。名前の由来は「葉を筏(いかだ)に見立て、その上に乗る花や実を筏の上に乗る人に見立てたことから」。ヨメノナミダ(嫁の涙)とも呼ばれている。
ハナウド(花独活)
セリ科、本州(関東以西)~四国~九州に分布、やや湿ったところに生育する高さ2mにもなる多年草。5~6月ごろ、茎の先に直径20cmほどの花序を出し白色の小さな花を多数つける。名前の由来は「ウド(ウコギ科の山野に生え多年草)によく似るがウドよりも花がきれいなことから」。
ハナショウブ(花菖蒲)
アヤメ科、水辺など湿地に生育、
ノハナショウブを改良した園芸品種、多年草。6月ごろ、白、紫、青、黄色などの花をつける。葉の中脈が目立つ。名前の由来は「葉がショウブに似ていて花が美しいことから」。ただし
菖蒲湯に入れるショウブはショウブ科で別種。
ハナタデ(花蓼)
タデ科、全国に分布、1年草。8~10月ごろ、紅色~淡紅色の花をつける。花はイヌタデ(アカマンマ)よりやや淡く、まばらに咲く。藪に生えるのでヤブタデ(藪蓼)とも呼ばれている。
ハナダイコン(花大根)
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の別名
葉が大根に似ているのでハナダイコン→くわしくは
オオアラセイトウ参照
ハハコグサ(母子草)
キク科、全国に分布、春の七草、1~2年草。4~6月ごろ、黄色の花をつける。名前の由来は「冠毛がほおけだつのでホオコグサと呼ばれていたのが転訛した」、「白い綿毛をかぶっている葉や茎の様子が母と子を連想させることから」など。オギョウとも呼ばれ、若芽は七草粥に入れたり、もち草に食されていた。ホオコグサとも呼ばれている。
ハルジオン(春紫苑)
キク科、北アメリカ原産、要注意外来生物、多年草。5~7月ごろ、白色~紅紫色の花をつける(白~紅紫色の舌状花と黄色の筒状花)。つぼみは下を向いている。名前の由来は「春に咲くシオン(紫苑)から」。
ヒメジョオンと対比してハルジョオンとも呼ばれている。
ハルジョオン(春女苑)
ハルジオン(春紫苑)の別名→くわしくは
ハルジオン参照
ハルノゲシ(春野罌栗)
ノゲシ(野罌栗)の別名
花を春から秋にかけてつけるのでハルノゲシ→くわしくは
ノゲシ参照。
ハンゲショウ(半夏生|半化粧)
ドクダミ科、本州~沖縄に分布、水辺に生育、多年草。6~8月ごろ、淡黄色の花を穂状につける。名前の由来は「半夏生(夏至から11日目、7月2日ごろ)のころ花をつけることから」「葉の半分ほどが白くなることから」など。葉の片面(表面)だけが白くなることからカタシログサ(片白草)とも呼ばれている。
ハンショウヅル(半鐘蔓)
キンポウゲ科、本州~九州に分布、山地の林縁の林内に生育するつる性の低木。花は5~6月ごろ、6~12cmの柄の先に1個、下向きにつける。紅紫色の花弁のように見えるのは萼辺で花弁ではない。名前の由来は「火事を知らせる半鐘(はんしょう)に似ていて、つる性であることから」。