シキミ
マツブサ科、本州(中部地方以南)~沖縄に分布、常緑高木。3~4月ごろ、黄白色の花をつける。古くから仏前に供えられ寺院や墓地に植えられている。葉や樹皮を傷つけると抹香の香りがする。根や茎、葉、実など全て有毒、特に果実は猛毒。名前の由来は「有毒なので「悪しき実」がなまったことから」など。
シナマンサク(支那満作)
マンサク科、中国原産、落葉小高木。1~3月ごろ、黄色の花をつける(花弁はリボン状で4枚、顎も4枚、雄しべは4本)。花が咲く時期でも褐色の枯れ葉が残っているのでマンサク(満作)と見分けることができる。名前の由来は「マンサク科の花で中国原産であることから」。
ジネンジョ(自然薯)
ヤマノイモの別名→くわしくは
ヤマノイモ参照
シモツケ(下野)
バラ科、本州~九州に分布、落葉低木。5~8月ごろ、紅紫色の花を半球状につける。9~10月ごろ、実が熟し裂開して種子をだす。名前の由来は「栃木県の下野(しもつけ)産のものがよく栽培されたから」。
シャガ(射干|著莪)
アヤメ科、本州~九州に分布、林内に群生する常緑、多年草。4~5月ごろ、淡白紫色の花をつける(朝ひらいて夕方しぼむ)。名前の由来は「葉が似ているヒオウギ(檜扇)と間違え、その漢名である射干(シャガ)を音読みにしたことから」。コチョウカ(胡蝶花)とも呼ばれている。
シャゼンソウ(車前草)
オオバコ(大葉子)の別名
馬車や牛車が通る道端に生えることからシャゼンソウ→くわしくは
オオバコ参照
ジュウニヒトエ(十二単)
シソ科、本州~四国に分布、やや明るい林の中や道ばたに生育する多年草。4~5月ごろ、白~淡紫色の花をつける。名前の由来は「幾重にも重なって咲く花の様子を女官の衣装に見立てたことから」。
ジュウヤク(十薬)
ドクダミ(毒痛み)の別名
薬の効能が十種あることからジュウヤク→くわしくは
ドクダミ参照
ジュズダマ(数珠玉)
イネ科、熱帯アジア原産、水辺に生育、多年草。9~11月ごろ、実のように見える苞鞘(ほうしょう)の先に白色の雌花を、その先に黄色の雄花をつける(雌雄同株)。苞鞘の中心は穴があいているので数珠や首飾りに使われた。名前の由来は「苞鞘が数珠の玉に使われたことから」。トウムギ(唐麦)とも呼ばれている。
シュンラン(春欄)
ラン科、北海道~九州に分布、多年草。3~4月ごろ、薄黄緑色の地味な花をつける(萼片が薄黄緑色、唇弁は白色で濃赤紫色)。葉は地面からまっすぐ伸びる。名前の由来は「春先に咲くランであることから」。花の模様の様子から「ホクロ」とか「ジジババ」とも呼ばれている。
ショウブ(菖蒲)
ショウブ科、北海道~九州に分布、水辺に生育、多年草。5~7月ごろ、黄緑色の花をつける。花茎が葉に似ているので葉に付いているように見える。葉の中脈が目立つ。良い香りがするので菖蒲湯に用いられている。名前の由来は「万葉集などで菖浦と書いていたことから(正しい漢名は白菖)」
ショウリョウバナ(精霊花)
ミソハギ(禊萩)の別名
旧盆のころに咲き仏前に供えられるのでショウリョウバナ→くわしくは
ミソハギ参照
ショカツサイ(諸葛菜)
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の別名
諸葛孔明が出陣先で食糧にしたのでショカツサイ→くわしくは
オオアラセイトウ参照
シラヤマギク(白山菊)
キク科、北海道~九州に分布、野菊の1種、多年草。8~10月ごろ、背丈が1~1.5mにもなり、花は白色の舌状花(ぜつじょうか)をまわりに並べ、黄色の筒状花(とうじょうか)を中心部にをつける。名前の由来は「白い花の野菊で山地に多く見られることから」。大和市内に自生するノギク5種(
カントウヨメナ、
ユウガギク、
シロヨメナ、
ノコンギク、
シラヤマギク
)のうちの1種。
シロバナサクラタデ(白花桜蓼)
タデ科、全国に分布、湿地に生育、多年草。8~10月ごろ、白色の花をつける。雌雄異株、地下茎がある。名前の由来は「サクラタデに似ていて白い花を咲かせることから」。
シロバナハンショウズル(白花半鐘蔓)
キンポウゲ科、本州(関東以西)~四国~九州に分布、林縁に生育、つる性低木。4~6月ごろ、伏せた椀形で淡黄白色の花をつける。花弁は退化し4枚の花弁に見えるのは萼片。
シロヨメナ(白嫁菜)
キク科、本州~九州に分布、ノギクの1種、多年草。8~11月ごろ、花は白色の舌状花(ぜつじょうか)をまわりに並べ、黄色の筒状花(とうじょうか)を中心部にをつける。名前の由来は「 花の色が白いので白いヨメナということから」。ヤマシロギク(山白菊)とも呼ばれている。大和市内に自生するノギク5種(
カントウヨメナ、
ユウガギク、
シロヨメナ、
ノコンギク、
シラヤマギク
)のうちの1種。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)
ケシ科、本州(関東以西)~九州に分布、多年草。4~5月ごろ、紅紫色~青紫色の花をつける。名前の由来は「伊勢地方でスミレを太郎坊と呼び、この花を次郎坊と呼んで花の後ろに伸びるきょ(距)を引っ掛けあって遊んだことから(地下茎はエンゴグサ(延胡索)という漢方薬になる)」。
シロツメクサ(白詰草)
マメ科、ヨーロッパ原産、多年草。5~8月ごろ、白色の花をつける。葉は3枚、まれに4枚のものがあり「四葉のクローバー」として幸運のシンボルになっている。名前の由来は「詰め物(クッション材)として使われていたことから」。クローバー、オランダゲンゲとも呼ばれている。