ヤイトバナ(灸花)
ヘクソカズラ(屁糞葛)の別名
お灸をすえた後のように見えるのでヤイトバナ→くわしくは
ヘクソカズラ参照
ヤクシソウ(薬師草)
キク科、北海道~九州に分布、2年草。8~11月ごろ、茎の先や葉腋に黄色の花を数個ずつつける。名前の由来は「根生葉の形が長楕円形で薬師如来の光背に似ていることから」など。茎や葉を切ると白い乳液が出るのでチチクサ(乳草)とも呼ばれている。
ヤナギバヒメギク(柳葉姫菊)
ヒメジョオン(姫女苑)の別名→くわしくは
ヒメジョオン参照
ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)
カラスノエンドウの別名
葉の先端が矢の弦を受ける矢筈に似ているのでヤハズエンドウ→くわしくは
カラスノエンドウ参照
ヤブカンゾウ(藪萱草)
ワスレグサ科、中国原産、多年草。7~8月ごろ、橙赤色の花をつける(八重で雄しべと雌しべが花弁状になっている)。名前の由来は「中国原産の萱草を日本語読みにしたことから」。萱草(かんぞう)というのは漢名で「憂い(うれい)を忘れさせる草」という意味がありワスレグサとも呼ばれている。
ヤブガラシ(藪枯らし)
ブドウ科、全国に分布、つる性、多年草。6~8月ごろ、淡緑色の花をつける(花びらは4枚)。開花後、黄赤色の花が目立つようになる。名前の由来は「藪を枯らしてしまうほど繁殖力が旺盛なことから」。藪を枯らし家を貧乏にしてしまうことからビンボウカズラ(貧乏葛)とも呼ばれている。
ヤブジラミ(藪虱)
セリ科、全国に分布、2年草。5~7月ごろ、白色の花をつける(花弁は5枚、花序の外側にある花弁の方が大きい)。名前の由来は「トゲのある実が衣服にくっ付くのをシラミにたとえたことから」。
ヤブタデ(藪蓼)
ハナタデ(薄)の別名→くわしくは
ハナタデ参照
ヤブタバコ(藪煙草)
キク科、全国に分布、1~2年草。9~11月ごろ、黄色の花を一個一個つける(花の形は鐘状球形で、花柄はなく枝に直接付ける)。茎は50cm~1mほどで止まり放射状に枝を伸ばす。名前の由来は「藪に生え根元の葉(根生葉)がタバコの葉に似ていることから」。
ヤブニンジン(藪人参)
セリ科、北海道~九州に分布、多年草。4~5月ごろ、白色の花をまばらにつける。名前の由来は「葉がニンジンに似ていてヤブに生えることから」。実が細長く
ヤブジラミのようにトゲがあるのでナガジラミとも呼ばれている。
ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)
バラ科、本州~九州に分布、多年草。4~6月ごろ、黄色の花をつける(花弁は5枚)。ヘビイチゴより葉も実もやや大型で、副萼片が大きく、
熟した実は真っ赤で光沢がある。実に毒はないが中はスカスカで食べられない。名前の由来は「ヘビイチゴよりやや大型であることから」→
ヘビイチゴ参照
ヤブミョウガ(藪茗荷)
ツユクサ科、本州(関東地方以西)~沖縄に分布、林床や藪で生育、多年草。8~9月ごろ、白色の花を輪生状に数段つける(両性花と雄花がまじってつく)。
実は熟すと藍紫色になる。名前の由来は「ヤブ(藪)に生えて葉がミョウガ(茗荷)に似ていることから」。
ヤブラン(藪欄)
クサスギカズラ科、本州~沖縄に分布、多年草。8~10月ごろ、淡紫色の花をつける。実は熟すと光沢のある黒色になる。名前の由来は「ヤブ(藪)のようなところに生え葉がランに似ていることから」。
ヤマシャクヤク(山芍薬)
ボタン科、本州(関東地方以西)~九州に分布、多年草。4~6月ごろ、ふんわりとした白色の花をつける。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の言葉どおり、その姿には凛とした美しさが感じられる。名前の由来は「シャクヤクに似ていて山地に生育することから」。
ヤマショウブ(山菖蒲)
ノハナショウブ(野花菖蒲)の別名
お赤飯に似ているのでアカマンマ→くわしくは
ノハナショウブ参照
ヤマシロギク(山白菊)
シロヨメナ(白嫁菜)の別名→くわしくは
シロヨメナ参照
ヤマノイモ(山の芋)
ヤマノイモ科、本州~沖縄に分布、つる性の多年草。7~8月ごろ、白い小さな花をつける。雌雄異株で、雄花序は葉腋から直立し花を多数つけ、雌花序は葉腋から垂れ下がり花をまばらにつける。葉は対生。名前の由来は「サトイモ(里芋)に対し山野に自然に生育するイモであることから」。ジネンジョとも呼ばれている。
ヤマブキ(山吹)
バラ科、 中国原産、落葉低木。3~6月ごろ、黄色の花を咲かせる(花びらは5枚)。八重咲きになるヤエヤマブキは実を付けない。名前の由来は「山の中に生え花の色がフキ(蕗)に似ているから」「 枝が風にゆれる様子から「山振」の字があてられ「山吹」になった」など。
ヤマブキソウ(山吹草)
ケシ科、本州~九州に分布、多年草。4~6月ごろ、鮮黄色の花をつける。ヤマブキソウはケシ科(ヤマブキはバラ科)、花弁は4枚(ヤマブキは5枚)の違いがある。名前の由来は「
ヤマブキに似ていることから」。クサヤマブキ(草山吹)とも呼ばれている。
ヤマホトトギス(山杜鵑草)
ユリ科、北海道(西南部)~九州に分布、山野の林内に生育、多年草。8~10月ごろ、紅紫色の斑点のある花をつける(花被片の上半分が強く反り返る)。名前の由来は「花の紋様が小鳥のホトトギスの胸の斑紋に似ていて山野に咲くことから」など。泉の森では
ホトトギス、
タイワンホトトギスなども見ることができる。
ヤマユリ(山百合)
ユリ科、本州(中部地方以北)に分布、多年草。7~8月ごろ、黄色の筋が入った白色の花をつける(花被片はそり返り赤褐色の斑点がある)。花の大きさはユリの中でも最大級、種から開花まで5年以上かかる。名前の由来は「山地に生育するから」。