
カイツブリ (26cm)
茶褐色の体、黄色い目。もぐって小魚や水中昆虫を捕えて食べる。カモより小柄で愛嬌がある。初夏になると、しらかしの池で背中にヒナを載せて子育てする姿が見られる。

タシギ(27cm)*
黒い斑紋がある茶褐色の背、過眼線(かがんせん=目の部分を横断する線)は黒色、くちばしは長い。泉の森への渡来はめずらしい。

クイナ (29cm)
オリーブ褐色の体、青灰色の顔から胸、くちばしは長く赤い。冬になると北海道や本州北部から移動してくるが、飛来はめずらく、飛来してもなかなか姿を見せてくれない。

バン(32.5cm)
黒っぽい体、白い脇、額板(がくはん=くちばしから額にかけての板状の部分)は赤色。夏になると、しらかしの池で子育てすることがある。

コガモ(37.5cm)*
オスは頭が茶色、目の周囲は緑色。子ガモではなく小型なのでコガモ(小鴨)。秋になると冬鳥として他のカモたちよりいち早く渡来し、初夏まで長く滞在する。写真左がメス、右がオス。

オオバン(39cm)
灰色の体、頭は黒色、くちばしと額板(がくはん=くちばしから額にかけての板状の部分)は白色。バンよややり大きく、優雅。冬になると北方から移動してくる。

キンクロハジロ(40cm)*
文字通り目が金色、頭と体は黒色。オスの脇は白色なのでメスと見分けることができる。冠羽があり、小型で愛嬌がある。渡来数は少ないが、ほぼ毎年渡来する。写真中央がオス、左右がメス。

トモエガモ(40cm)*
オスの顔が巴模様(ともえもよう=水が渦巻くような模様)のようになっている。渡来は珍しい。この個体は左側の翼が傷んでいたがドングリをたくさん食べて元気になって北方へ帰った。

ホシハジロ(45cm)*
オスは体が灰色、頭と首は赤褐色、胸は黒色、目はルビー色。オスの目を星に見立て羽が白く見えるのでホシハジロ(星羽白)と覚えると分かりやすい。

ヨシガモ(48cm)*
オスは頭は紅紫色と光沢のある緑色。頭の後部にはナポレオン帽のような冠羽、首には首輪のような黒色の横線がある。尾羽の上に飾り羽がかかる。泉の森にはあまり渡来しない。

ヒドリガモ(48.5cm)*
オスは頭が茶褐色で緋色(ひいろ=明るいあかね色)の帯がある。頭の緋色にちなんでヒドリガモと呼ばれている。泉の森では渡来数がもっとも多い。写真右がオス、左がメス。

ハシビロガモ(50cm)*
オスメスともにくちばしが大きく、平たい。オスは頭が緑色、胸は白色、脇は栗褐色。渡来数は少ない。写真右がメス、左がオス。

マガモ(59cm)*
オスは頭が光沢のある緑色、くちばしは黄色。アヒルの原種で、アヒルとの交雑種がアイガモとして野生化している。写真左がオス、右がメス。

カルガモ (60.5cm)
褐色の体、くちばしは黒色(先端は黄色)。オスメス同色でほとんど区別できない。年間を通して引地川やしらかしの池でごく普通に見られる。引地川の下流域で子育てをする。

オナガガモ(オス75cm、メス53cm)*
オスは頭が茶色、長い首は白色。他のカモ類よりやや大きく、オスメスともに尾が長くスマートな体型をしている。渡来数は少ない。

アカガシラサギ(45cm)
成鳥の夏羽は頭と首が赤褐色、冬羽は地味な褐色。飛び立つと白い羽を広げて飛ぶ。警戒心が強く開けた場所にはあまり出て来ない。中国で繁殖し、冬季になると東南アジアへ南下するとのこと、日本への飛来は珍しい。

カワウ(82cm)
黒っぽい体、くちばしは先端がかぎ状にまがっている。湖や河口にすみ潜水して魚などを捕える。羽は脂分が少なくあまり水をはじかないため、潜水した後は翼をひろげて乾かす。

ホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)
ゴイサギの幼鳥、黒褐色の体に黄白色の斑点がある。黄白色の斑点が星のように見えるのでホシゴイと呼ばれている。

ゴイサギ(57.5cm)
灰色の体、くちばしは黒色、足は黄色、目は赤色。首を縮めているのでずんぐりと見える。夜行性、水辺でじっとたたずんで小魚などをねらっている。

コサギ(61cm)
白色のすらりとした体、くちばしと長い足は黒色、足指は黄色。繁殖期は頭の後ろに2本の冠羽が見られる。子サギではなく小型なのでコサギ(小鷺)、日本で見られるシラサギ類では最も小さい。

ダイサギ(90cm)
白色の大きな体、足は黒色、くちばしは夏は黒色、冬は黄色。日本で見られるシラサギ類では最も大きい。冬になると見られるが飛来数は少ない。

アオサギ(93cm)
青灰色の大きな体、頭は白色、額から頭の後ろに流れる帯は黒色。泉の森では最も大きな野鳥、高い樹木の上にとまっていることが多い。サギ類は長い首をたたんで飛ぶ。