アオキ(青木)
アオキ科、北海道(南部)~沖縄に分布、常緑低木。3~5月ごろ、褐色の花をつける。雌雄異株(写真の花は雄株の花)。12月~5月ごろ、実が熟し赤色になる。つやのある葉と赤い実が美しいので観賞用として庭にも植えられている。名前の由来は「常緑で葉も枝も年中青いことから」。
アオミズ(青みず)
イラクサ科、北海道~九州に分布、1年草。7~10月ごろ、葉の付け根に淡黄色の花をつける。同じ株に雌花と雄花をつける雌雄同株。名前の由来は「山菜のミズに似ていて茎がみずみずしく緑色なので」。
アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)
アカバナ科、南アメリカ原産、多年草。5~9月ごろ、淡紅色の花をつける(花弁は4枚で丸く、紅色の脈が目立つ)。名前の由来は「夕方を待って赤い花をつけることから(実際は昼間でも開いている)」。ユウゲショウとも呼ばれている。
アカマンマ(赤飯)
イヌタデ(犬蓼)の別名
お赤飯に似ているのでアカマンマ→くわしくはイヌタデ参照
アキサンゴ(秋珊瑚)
サンシュユ(山茱萸)の別名
秋に実を赤く熟すのでアキサンゴ→くわしくはサンシュユ参照
アキノタムラソウ(秋の田村草)
シソ科、本州~沖縄に分布、多年草。7~11月ごろ、淡青紫色の花をつける(唇形の花が数段にわたって輪生する)。花冠の外側には白い毛が多い。学名はSalvia japonica(日本のサルビア)。タムラソウの仲間にハルノタムラソウ、ナツノタムラソウがある。
アケビ(木通|通草)
アケビ科、本州~九州に分布、つる性落葉低木。4~5月ごろ、淡紫色の花をつける。雌雄同株で雌雄異花、花弁はなく花被が3枚。雌花の中央部にはバナナのような雌しべが放射状につき、雄花の中央部には雄しべが房状につく。名前の由来は「実が熟すとぱっくりと口を開けることから」など。
アザミ(薊)
キク科アザミ属の総称、多年草。葉や総苞にトゲがあり、頭花は両性の筒状花が集まったもの。筒状になっている雄しべの中に雌しべがある。雄しべは虫が止まった刺激が花粉を出すが、雌しべは雄しべが花粉を出し終わった後に伸びて、自花受粉しないよう他の花の花粉を受粉する。 名前の由来は「葉や総苞にトゲが多く触れると痛いのでアザムが転じてアザミとなった」など。泉の森では、ノアザミ、ノハラアザミ、
タイアザミなどが見られる。
アジサイ(紫陽花)
アジサイ科、園芸種、落葉低木。日本に自生するガクアジサイが手まり型に咲くように品種改良されたもの。西洋で品種改良され里帰りしたものはセイヨウアジサイと呼ぶ。花の色は土の酸性度によって、青色、藍色、紫色、淡紅などに変化する。泉の森では他にガクアジサイ、ヤマアジサイ、タマアジサイなどが見られる。名前の由来は「藍色が集まったものを意味する集真藍(あづさい)が訛ったことから」など。
アズマタンポポ(東蒲公英)
カントウタンポポ(関東蒲公英)の別名
関東地方に分布するのでアズマタンポポ→くわしくはカントウタンポポ参照。
アゼムシロ(畦筵)
ミゾカクシ(溝隠)の別名→くわしくはミゾカクシを参照
アマドコロ(甘野老)
クサスギカズラ科、北海道~九州に分布、多年草。4~5月ごろ、白色の花をつける(先端は緑色、1~2個ずつ垂れ下げるようにつける)。実が熟すと黒紫色になる。名前の由来は「地下茎がヤマノイモ科のオニドコロに似ていて甘くて食用になることから」。
アマチャヅル(甘茶蔓)
ウリ科、全国に分布、山地や藪などに生育、つる性、多年草。8~9月ごろ、星形をした黄緑色の花を総状につける。雌雄異株。実は熟すると黒緑色になる。名前の由来は「生の葉をかむと甘みがあるので、花祭りの甘茶をつくるアマチャ(アジサイの仲間)になぞらえたことから」。
アミガサソウ(編笠草)
エノキグサ(榎草)の別名
包葉が編み笠を裏返したようなのでアミガサソウ→くわしくはエノキグサ参照
アメフリバナ(雨降り花)
ホタルブクロ(蛍袋)の別名
梅雨のころ咲くのでアメフリバナ→くわしくはホタルブクロ参照
アメリカセンダングサ
キク科、北アメリカ原産、要注意外来生物、1年草。9~10月ごろ、黄色の花をつける(舌状花は小さく目立たない)。総苞片(6~12枚)は長く、花弁状になる。名前の由来は「アメリカから渡来したセンダングサだから」。セイタカタウコギとも呼ばれている。
アメリカフウロ(アメリカ風露)
フウロソウ科、北アメリカ原産、1年草。4~9月ごろ、淡紅白色の花をつける。実は熟すと赤くなり葉も紅葉する。名前の由来は「アメリカ原産のフウロソウだから、ふうろ野(木で囲まれている草刈場)に生育する草をフウロソウと呼んでいたとの説がある」。
アメリカミズキンバイ(アメリカ水金梅)
ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡の別名→くわしくはヒレタゴボウ参照
アメリカヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の別名→くわしくはヨウシュヤマゴボウ参照
アヤメ(文目)
アヤメ科、北海道~九州に分布、湿地ではなく乾いた土地に生育、多年草。5~7月ごろ、紫色の花をつける。外花被片の基部に綾目状の模様があり、葉の中脈は目立たない。名前の由来は「外花被片の基部に綾目状の模様があることから」。 泉の森ではカキツバタ、ノハナショウブ、ハナショウブなども見ることができる。
アリアケスミレ(有明菫)
スミレ科、本州~九州に分布、人家近くのやや湿ったところに生育、多年草。4~5月ごろ、白~紅紫色の花をつける。名前の由来は「白~紅紫色まで変化に富む花の色を「有明の空」にたとえたことから」。泉の森ではツボスミレ、マルバスミレ、タチツボスミなども見ることができる。
アレチウリ(荒れ地瓜)
ウリ科、北アメリカ原産、特定外来生物、つる性、 1年草。8~9月ごろ、黄白色の花をつける(同じ株に雄花と雌花をつける雌雄同株)。実は熟すとコンペイト糖のようになる。名前の由来は「荒地に生えるウリ(瓜)から」。旺盛な繁殖力により在来の生態系を破壊するとして外来生物法で「特定外来生物」に指定されている。
アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
マメ科、北アメリカ原産。7~9月ごろ、青紫色の花をつける(ヌスビトハギよりやや大きい)。葉は3小葉からなる(葉の両面に毛が密生している)。実は扁平で5~6個が連なり、カギ状の毛が密生し衣服に付して散布される。名前の由来は「ヌスビトハギに似ていて荒地に育つから」。
アワブキ(泡吹)
アワブキ科、本州~九州に分布、落葉高木。6~7月ごろ、淡黄白色の花をたくさんつけ、9~10月ごろ赤い実をつける。。雌雄同株。名前の由来は「燃やすと切り口からたくさんの泡が出ることから」「白い花が泡を吹いたように見えることから」など。